概要
項目名 | 項目 |
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開催日時 | 2023年9月4日(月) |
会場 | IAT Automobile Technology本社(北京) |
急速に拡大する中国EV市場への 本格参入に向けて
世界最大の中国EV市場においてEVパワートレインのプラットフォーム化は急速に拡大しています。 IAT社は、その中国での活動を通じて、自動車産業に大きく貢献し、唯一の深圳証券取引所上場のエンジニアリング会社へ成長いたしました。 今では車両のデザインから試作、テストまで一連の開発を担う最先端技術を有する国際的なリーディングカンパニーです。
リョーサングループでは、中国EV市場に於いて基幹部分のプラットフォーム化が急速に進展していく中、長年培ってきた電子部品知見、車載ノウハウを活用し、IAT社が有する自動車関連のお客様へのプラットフォーム化に必要な電子部品の提供を行ってまいります。エンジニアリング会社の知見とリョーサンの知見を融合し、EVプラットフ ォームを提供することでエレクトロニクス商社の枠組みを超えた、新たなビジネスモデルの創出を目指します。
調印式の模様
調印式当日は14時に開場し、日系含め20社以上のメディア関係者にご参集いただきました。その後、14時半からIATショールームでIAT社製品の紹介し、15時から調印式が始まりました。
まずは新会社の会長でもあるIAT社 宣会長、続いてリョーサン社長の稲葉よりスピーチを行いました。世界情勢や両国間の関係など困難も多くありますが、世界最大のEV市場である中国において独立系で最大の上場設計会社であるIAT社と50年以上の長きにわたって中国で半導体・電子部品を販売してきたリョーサンが力を合わせて成長していく意義を話しました。
調印式終了後、新会社社長のリョーサン中菱国際 部長 石井よりスピーチを行いました。新会社の社名は、四川芯世紀科技有限責任公司です。中国語で”芯”は核心(コア)やICチップ等の意味が有り、社名には新世紀を担っていきたいという思いと、IAT社の技術とリョーサン取り扱いのICとの融合で躍進したいとの願いが込められています。難しい社会情勢ではあるものの、ルール・規制を遵守し、新たなビジネスモデルの創出に取り組んでいきます。
業界団体、及びIAT社、リョーサンからメンバーを選出し、自動車業界の展望、新エネルギー車、スマートカーと半導体製品の動向等についての対談も行いました。記者の方からの質疑応答も交えて、活発な情報交換の場となりました。
IAT社のソリューション
IAT社は新たなエネルギープラットフォームの研究開発に注力し、電気自動車として乗用車、大型・中型・小型VANクラスの物流車、4.5-8t商用車に対するプラットフォームを開発しています。100社以上の大手・新興自動車メーカー様との幅広い業務連携により、500件以上の開発実績から独自のソリューションを生み出しています。
アッパーボディとアンダーボディの分離技術により、車両外観を司るアッパーボディとシャシープラットフォームを独立して設計、開発することが可能になります。それにより、自動車の研究開発プロセスが変化し、OEMの新車両開発費用が削減されることで、研究開発、製造、サポートの面で自動車産業の効率化を図ることができます。
新世代のインテリジェントデジタルシャシーは、車体の上下分離や高電圧管理など17種類の先端技術を統合して開発されています。このプラットフォームは、統合化、モジュール化、柔軟性、軽量化のコンセプトを融合したもので、開発投資と部品コストの削減を実現しました。IATは、車両研究開発用システムソリューションの世界トップサプライヤとして、時代のニーズやさまざまな用途に対応する高速・低速プラットフォームソリューションを開発することで、自動車業界に多くの選択肢をもたらしています。
今回の合弁会社設立は、新たなビジネスのデマンドクリエーションであり、先行している中国EV市場の活きた情報をいち早く入手し、お客様へお届けできるよう、お役立ていただけるよう努めてまいります。