• Home
  • /
  • 記事を探す
  • /
  • LEXUSの革がペンケースに!? トヨタと作るアップサイクルノベルティ

LEXUSの革がペンケースに!? トヨタと作るアップサイクルノベルティ

........

  • 更新日
  • 2024.09.13
  • 公開日
  • 2024.08.05

1. カーボンニュートラルに向けた企業の取り組み

 地球は今、気候変動という深刻な課題に直面しています。世界の平均気温は年々増加しており、1850年から2020年までで約1.1℃上昇したことが示されました。1℃の気温上昇では猛暑や豪雨といった自然災害の増加や、熱帯地域でのマラリアなどの感染症リスクの拡大が懸念されています。また、現ペースを継続した場合、300年後には気温上昇は4℃に達し、多くの種の絶滅、それに伴う食糧危機が発生するとされています。

 これに対し、日本を含めた世界120の国々では「2050年までのカーボンニュートラル達成」という目標が掲げられました。カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量の差をなくすことにより、人為的な排出量を実質ゼロにすることを指します。

 取り組みは企業に対しても求められています。省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)や温対法(地球温暖化対策の推進に関する法律)など法規制の順守や、製品製造の過程やサービスで生まれるCO2の削減、通常廃棄されるものを再利用することによる循環型社会への貢献など、様々なアプローチで課題に対する取り組みが推進されています。

 例えば各業界では以下のような取り組みが行われています。

業界 取り組み
発電分野 太陽光や地熱といった自然エネルギーを利用した発電や、発電効率の向上によって温室効果ガスの排出量を抑制する
資源循環分野 無理のない5Rや脱炭素化による、エコでかつ快適なライフスタイル実現を推進
緑化による快適性向上や、自給環境の構築により、災害時の不便さを解消など。
半導体分野 次世代パワー半導体(GaN,SiC)を使用した高効率化や、データ処理技術の開発を通じた省エネ化
インフラ分野 EV車の推進、及び充電システムの整備
水素燃料を用いたバッテリー推進システムの普及や、ドローン採用による省エネ化の実現

2. TOYOTA UPCYCLE PROJECTの取り組み

 TOYOTA UPCYCLE PROJECTは「“モッタイナイ”を“もっといい”へ」を旗印にトヨタ自動車が進めるカーボンニュートラルの推進を目指す取り組みです。自動車製造で発生し、リユース・リサイクルできずに廃棄されるモッタイナイ端材・廃材をアップサイクルすることで廃棄物を減らし、循環させたい、という思いでこのプロジェクトはスタートしました。

  • 捨てられるはずだった廃棄物に価値を与え新しい製品としてアップグレードさせる事

 止む無く発生する端材・廃材をペンケースやカードケースなどの新たな製品に生まれ変わらせることで、廃棄物やその焼却に伴うCO2排出を減らすことができます。他産業や地域ともパートナーシップを結びながら、取り組みを通して持続可能な社会の構築を目指しています。

3. TOYOTA UPCYCLE × リョーサンテクラボのノベルティ協働開発

 TOYOTA UPCYCLE PROJECTの「捨てられるはずだったモノに、デザインやアイデアで新しい価値を与えて高めること」という、モノの寿命を延ばして、エネルギーも節約できる資源再循環の考え方に共感し、リョーサンとしてもお客様に心地よい体験を提供できるノベルティとしてコラボレーションさせていただきました。

捨てられるはずだったモノ(LEXUSの革シートの端材等)に、デザインやアイデアで新しい価値を与え、お客様向けの「ペンケース」、「IDケース」、「しおり」といった普段使いできる「スタイリッシュ」で「心地よい」ノベルティを制作しました。

 これらのノベルティはリョーサンテクラボのロゴやカラーを取り入れたオリジナルデザインで、環境に優しいだけでなく、機能性や見た目にも優れています。

 お渡しする方々には、LEXUS等の車両に使用される上質なレザーの質感を味わっていただき、ものづくりの現場で発生する端材ならではのマーキング、傷、肌荒れ痕もアップサイクルのストーリーとして楽しんでもらいたいと考えています。
 この協業により、弊社は、トヨタ自動車の環境貢献に対する取り組みを支援するとともに、環境問題に対する取り組みを続けてまいります。

コラボノベルティ ラインナップ

  • ペンケース
  • しおり

  • IDケース
  • ペンケース、しおり、IDケース

4. リョーサンの環境問題に対する取り組み

 リョーサンではカーボンニュートラルに関連した商材を積極的にお客様へ紹介しています。

一例を以下に記載します。

○高機能バイオ素材

 バイオプラスチックは焼却時に排出する二酸化炭素などの量と、原料となるバイオマス(植物)が生育時に大気から吸収する量のバランスが取れることで、地球温暖化防止に貢献できる素材として期待されています。また、日本伝統の漆の装飾性によってデザイン性を付加価値として加えることで、環境配慮とデザイン性を両立した新素材も取りそろえております。

○電気代削減ソリューション

デマンドコントロールによるピークカット

 デマンドコントロールは、システムの導入により電力の使用パターンを計画的に管理・制御する手法のことです。電力の需要と供給とのバランスを保つため、電力需要がピーク時に急激に上昇することを防ぎ、電力供給を効率的かつ安定して行うための取り組みです。

電力見える化から始める節電・省エネ対策

 電力見える化は工場や事業所における電力使用状況/消費量を工場運営者/管理者がリアルタイムで把握し、効率的なエネルギー管理を行うための手法です。

 具体的なデータとして消費電力を提示することで、生産プロセスや設備運用を最適化し、省エネ化やコスト削減の実現に役立ちます。また、継続して運用することで長期的な改善策の実施・検討がしやすくなるため、電力の見える化を行うことが重要になります。

5. まとめ

 今回のコラボノベルティ制作を通じて実感したのは、弊社が取り扱う商材だけでなく、日常的に使われるアイテムへ工夫を施しお渡しすることで、互いが環境問題について考え一層良い関係を構築できるということです。

 実際にノベルティを受け取った方々からも好評の声をいただき、環境への貢献を体験できたというリアクションを頂くことができましたので、このような良い事例を皆さまと共有したく本記事を執筆いたしました。

 今後も環境に配慮した製品やサービスのご提案・ご提供に努めていきたいと思っております。

(執筆者:安田朋史)

  • 電力見える化、省エネ対策に関するお問い合わせ

    節電・省エネ対策に関してお困り事が御座いましたら、お気軽にお問い合わせください。

こんな記事もおすすめ

その他お役立ち情報を探す

記事一覧にもどる

関連イベント