【展示場レポ】 マテハン商品の展示場 M.LABOに潜入してみました。
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- 更新日
- 公開日
- 2024.02.16
今回は最新のマテハンシステムを展示している、椿本チエイン様のM.LABOにお邪魔しました。
1917年大阪で創業した椿本チエイン様。以来、部品からマテハンシステムまで、人々の暮らしと社会の発展に貢献する商品を生み出してきました。
そんな椿本チエイン様が次の100年も社会から必要とされる企業であるために、「動かす」ことに進化をもたらすモノづくり企業として、どのような取り組みをされているのか、M.LABOを通して見ていきます。
1. M.LABOってこんなところ
椿本チエイン様の埼玉工場にある、マテハン商品の展示場です。物流や生産ライン、食品、ライフサイエンスなど、様々な業界向けマテハンシステムの実機が見学できます。
マテハンシステムの最新技術の紹介から、搬送・仕分け・保管に関する幅広いマテハンソリューションの展示まで、「具体的に商品の導入を検討している」、「自社の商材を仕分けられるか試してみたい」など多岐にわたる要望に応える施設です。
2. M.LABO で何を見せてもらえるか?
天井も高く広い体育館を想像させる広い空間に、仕分けから保管・搬送・ピッキングまでマテハンに関わる多種多様な機器/システムを展示しており、製造DX・省人化・生産効率向上に応えるマテハンの総合力を体感可能です。
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① チルトトレイ式仕分け機
リニソート®S-C∞
② ターンローラ式仕分け機
クイックソート®
③ 超低温自動保管庫
ライフサイエンス支援機器 -
④ 多機能マテハンシステム
T-AstroX®
⑤EC向けピッキングシステム
T-Carry system®
⑥天井搬送システム
オートランバンガード® -
⑦ 垂直保管棚
パワーコラム®
⑧ ツバキ山久チエイン(つばきGr.)
モジュラーコンベア
⑨画像判別装置
AIてむ鑑定士®
3. 椿本チエインがM.LABOを通じてお客様にお伝えしたいこと
何と言っても お客様のお困りごとに対し、実機を見ながらの導入検討が可能
- 様々な業界で実績があるからこそ、導入検討をしているお客様には実機を見ながら採用事例などを共有頂けます。
- 大型設備であっても、お客様の商材や施設環境に沿ったご相談が可能です。
<導入例>
人がやったら(通常のラインでやったら)困難な、縦横無尽に動くシステムにより部材輸送時間の短縮を実現
(EC向けピッキングシステム T-Carry system®)
その他の展示内容として、以下のようなものが御座います。
- 環境モデル工場として太陽光発電屋上緑化など環境負荷低減活動の推進
- 近隣の皆様に開放、地域社会との共生に取り組み実施
- 情報を発信するセミナールーム
- お客様とのコミュニケーションの場、プレゼンテーションルーム
- 動かすことに進化をもたらし社会の期待を超え、体感頂くことが可能な空間
4. M.LABOを訪問して感じたこと
③ライフサイエンス支援機器
コロナ禍の対応のため自動でPCR検査を行う機器として短期間で開発された製品です。
高速かつ精密に動作しており、市場や顧客のニーズに合わせたユニークかつ高品質な製品を短期間で市場投入できる製品開発の技術力を感じました。
⑥天井搬送システム オートランバンガード®
フロアスペースのみならず天井空間を活用し搬送するアイディアは想定を超えるもので、現場の課題を多角的に捉えて製品化する企画力を感じました。時代時代のニーズに応えるモノづくり企業として技術革新に取り組む姿勢を強く感じられる製品です。
⑦垂直保管棚 パワーコラム®
省スペースで多品種の材料をストックでき、速やかな取り出しも実現した製品です。保管された部材の在庫管理も可能で、収納能力だけでなく管理面や生産性など、製造の現場にある多くの課題解決に貢献できる製品だと感じました。また、この製品を通して椿本チエイン様の顧客現場課題に対する情報収集力と開発力に大きな驚きを感じました。
全体を通して
M.LABOには実際の生産現場に設置される装置が展示されており、実物に触れることが可能です。各装置はセンシングや制御が高度化されており、産業界の課題となっている製造DX、省人化の実現性を感じられました。
一度導入すると10~30年と長期間使われるマテハン装置、故障発生時に修理をしようとしても部品の製造中止により、意図せず機器更新が必要となるケースもありますが、椿本チエイン様ではモータなどの部品から生産されているそうです。製品の製造/販売だけでなく、メンテナンスサービスも提供されていると言うことで、安心して使い続けられることも特徴だと感じました。
5. まとめ
今回は椿本チエイン様の展示場 M.LABOでマテハンを中心とした機器・システムを見学しました。マテハンと言うと大規模で見る機会も限られてしまいますが、M.LABOでは実際に動く状態の機材が展示されており、分かり易い説明と共に導入イメージを体感できる非常に貴重な場です。
当記事では展示物の一部を紹介させていただきましたが、紹介できていないものも数多くあるので、是非とも直接見て、触って、工場DXによる業務効率化を体感いただきたいと思います。
この記事を書いたエンジニア
信田正人 Masato Nobuta
電源・アナログ領域を軸に幅広い分野で新たな営業の武器となるアップセル・クロスセルの検討を行う。
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マテハンにご興味のある方、製造DXでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。
椿本チエイン M.LABOの見学ご希望の方も、お気軽にご連絡下さい。 是非、実物のマテハン展示場をご覧ください。