• Home
  • /
  • 記事を探す
  • /
  • ロボット×AI最前線|人と技術が交差するリアルイベントレポート

ロボット×AI最前線|人と技術が交差するリアルイベントレポート

........

  • 更新日
  • 公開日
  • 2026.03.19

 昨年12月の国際ロボット展では、ヒューマノイドロボットやフィジカルAIが注目を集め、来場者は過去最多の15万人超となりました。こうした盛り上がりの一方で、「AIとロボットをどう全体設計として統合すべきか」という課題も聞かれます。そこで今回、菱洋エレクトロとリョーサンは、NVIDIA・AgiBot・理経・Prox Industriesを迎え、セミナ+デモ展示+ネットワーキングを通じてロボット×AIの“いま”と“これから”を体験できるオフラインイベントを開催しました。本記事では、講演ハイライトや展示内容、参加者の声とともに当日の様子をご紹介します。

1. はじめに 

菱洋エレクトロ青木より開会のご挨拶

 2026年2月13日(金)、TKPガーデンシティPREMIUM東京駅日本橋にて、大型オフラインイベント 「“ロボットが自分で学ぶ未来を体験”〜実機と仮想環境が融合する次世代のロボット技術〜」 を開催しました。(第1回のパワエレイベントの様子はこちら
 本イベントは、セミナとデモ展示を連動させ、未来のロボット像を“分かる”体験として提供するとともに、登壇者・来場者同士の交流を通じて業界のつながりを生む場として企画しました。当日は177名にご来場いただき、会場は大いに賑わいました。
 開会にあたり、菱洋エレクトロの青木より挨拶が行われ、イベントがスタートしました。

 

参加者の声(一部抜粋)

 参加者の皆様からは、以下のような肯定的なご感想を多数いただきました。

ネットワーキングの様子
  • 「ヒューマノイドの可能性について学ぶことができ、大変参考になりました。」
  • 「デジタルツイン導入の全体像がつかめ、ロボットハンドの実運用に関する理解も深まりました。」
  • 「新しい技術に触れる機会となり、非常に勉強になりました。」
  • 「ネットワーキングの時間に、お互いの取り組み状況を具体的に共有できたのが良かったです。」

    ※会場運営に関するご意見・要望も複数いただきました。次回以降の改善に活かしてまいります。

 

 技術面での学びはもちろん、ネットワーキングによる情報交換の価値についても多くの評価をいただきました。

また、アンケートでは 89% の方が「満足」または「大変満足」と回答されました。「次回以降もぜひ参加したい」「半年に一度ペースでの開催を期待しています」といった嬉しいお声も寄せられています。

 

2. 講演内容ハイライト

会場の様子

 本イベントでは、NVIDIA合同会社の澤井理紀氏、AgiBotの張赫氏、株式会社理経の石川大樹氏、九冨陽介氏、Prox Industries株式会社の野田雅貴氏、手塚功翔氏の6名にご登壇いただきました。

2-1.澤井 理紀 氏(NVIDIA合同会社) ー 産業デジタル化を加速する「フィジカルAI」の全体像

NVIDIA合同会社
シニア テクニカルマーケティングマネージャー
澤井 理紀 氏

 フィジカルAIの重要性を軸に、NVIDIA Omniverse™ / NVIDIA Cosmos™ での合成データ生成、NVIDIA DGX™ / NVIDIA HGX™での学習、NVIDIA Jetson Thor™による現場展開まで、NVIDIAの“シミュレーション→学習→実装”の流れを紹介。NVIDIA Isaac Sim™ / NVIDIA Isaac Labを活用したデータ課題の解消や効率的な検証手法により、ロボット開発が加速する未来像を示しました。

2-2. 張 赫 氏(AgiBot) ー 身体化インテリジェンスと汎用ロボットの最新動向

AgiBot
東アジア事業本部長 張 赫 氏

 AgiBotは、4,000㎡超のデータ収集工場と100台以上のロボット群で得た実機データをもとにVLA基盤モデル「GO‑1」を開発。ロボット間で経験共有を可能にするSOPや、Genie Sim 3.0、実機強化学習を組み合わせ、産業向けG2ロボットの高精度作業と迅速な導入を実現する技術を紹介しました。

2-3.石川 大樹 氏、九冨 陽介 氏(株式会社理経) ー Isaac Simを活用したロボットアームのSim2Real実践

写真左から、株式会社理経
執行役員
次世代事業開発部長 石川 大樹 氏
次世代事業開発部
テクニカルアーティスト 九冨 陽介 氏

 NVIDIA Isaac Sim を用いたロボットアームの Sim2Real 手法を解説。URDF + OpenUSD による高忠実度デジタルツイン環境で学習・検証し、制御周期のズレや座標誤差には ROS2補間処理や模倣学習 を活用。シミュレーションで得た挙動を実機 Franka にスムーズに反映するワークフローと、“シミュレーション主導の開発”の重要性を示しました。

2-4.野田 雅貴 氏、手塚 功翔 氏(Prox Industries株式会社) 物理知能(Physical AI)による柔軟物操作とマニピュレーション技術

写真左から、Prox Industries株式会社
CRO 野田 雅貴 氏
技術営業 手塚 功翔 氏

 物理知能とマルチモーダルVLAモデル pi0.5 を用い、ハンカチ折り・配索 など柔軟物を含む難タスクを Franka アーム+テレオペ で End-to-End 学習・実行。データ収集〜シミュレーション〜実機制御を統合したパイプラインにより、複雑環境でも安定した動作と高い汎化性能が確認されました。

3. デモ展示と会場の様子

 今回のイベントでは各企業によるセミナと合わせて、ヒューマノイドロボットや5本指ハンドの動体展示、デジタルツインとロボティクスの融合によるSim2Realなどの展示もご用意いたしました。展示はセミナ会場とは別室に設け、休憩時間および全セミナ終了後のネットワーキングの時間にご覧いただく形式としました。

【展示物一覧】

  • X2シリーズ〔AgiBot〕
  • Isaac SimによるSim2Realロボット制御デモンストレーション〔株式会社理経〕
  • pi0.5+双腕Frankaによる柔軟物操作実機デモンストレーション〔ProxIndustries株式会社〕
  • 5指ロボットハンド(Dexterous Hands RH56E2)を活用したテレオペレーション模擬体験〔菱洋エレクトロ株式会社〕
  • 卓上ロボット(SO-101)を使った模倣学習体験(フィジカルAI)〔株式会社リョーサン〕

 

  • pi0.5+双腕Frankaによる柔軟物操作実機デモ

  • Isaac SimによるSim2Realロボット制御デモ

  • 卓上ロボット(SO-101)を使った模倣学習体験(フィジカルAI)

 展示物の関連記事はこちら!

 

 デモ展示の周りには常に人だかりができ、多くの方が写真を撮りながら動作を確認していました。担当者へ質問したり、来場者同士で「こういう使い方もできそうですね」と話し込む姿が見られ、展示が交流のきっかけにもなっていました。

  • 展示ブース大盛況!デモの実演を見守る人々

  • デモ展示を体験

キレキレダンスのAgiBot X2

 またリョーサンテクラボでは、“お客様に寄り添う”をコンセプトとしてイベントを開催しております。今回はご参加いただいた方にこんなノベルティをご用意いたしました。

4.まとめ

リョーサンテクラボオリジナルキャラクター「テクロボくん」

 

 いかがでしたでしょうか?本レポートが、当日の雰囲気や学びを感じていただく一助となれば幸いです。2026年度もリョーサンは、“体験できる学び”と“リアルなつながり”を大切に、さまざまな価値あるオフラインイベントを企画してまいります。今回、ご都合が合わなかった・応募多数によりご参加が叶わなかった皆様にも、次回のイベントでお会いできることを楽しみにしています。
 最後に、本イベントの開催にあたり、ご協力いただいた登壇者の皆様、そして当日ご来場くださった皆様に、心より感謝申し上げます。

 

 



(執筆者:中川 鈴菜)

こんな記事もおすすめ

その他お役立ち情報を探す

記事一覧にもどる

関連イベント