5GとACDC電源
5Gインフラに求められる電源設計
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- 更新日
- 公開日
- 2023.05.09
5Gインフラ対応にあたり、安全な電源設計が根幹となります。本記事では、屋外での使用条件が厳しい場合の電源設計における注意点を解説します。
1. 5Gインフラに求められる電源仕様
飛躍的に通信速度が上がり、私達の生活を豊かにしてくれる5G通信。しかしながら、5G対応装置となると、ネットワークプロセッサやFPGA等の高速かつ大容量データを処理するCPU駆動の為に、低電圧かつ大電流に対応した電源を複数用いなければなりません。
電源設計において重要なキーワードは「中間バスアーキテクチャ」。これは屋外設置による温度耐性や、密閉筐体での放熱性を考慮した設計方法です。
2. 重要キーワード:中間バスアーキテクチャとは
下図のように絶縁コンバータで高電圧側を絶縁し、低電圧側を分散させる電源システムを広義で中間バスアーキテクチャ(IBA: Intermediate Bus Architecture)と言います。高速プロセッサやメモリは要求する電力や負荷の変動が大きい為、電源システム全体に影響を与えないように絶縁コンバータで中間バス電圧を生成して切り離します。その後段で各負荷に必要な電圧を非絶縁型DC-DCコンバータで生成します。
3. 放熱性への対応
5Gインフラ向けには筐体自身の放熱を利用できる伝導冷却タイプのIBA用バスコンバータ・パワーモジュールをおススメします。屋外設置の場合は特に設置場所が限定される場合もあるので、以下も参考にしてみてください。市場シェアNo.1のコーセル製バスコンバータ・パワーモジュールのラインナップは以下の通りです。
TUXS200Fシリーズ | TUNS1200Fシリーズ | CHS700Fシリーズ | |
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特長 |
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出力電力 | ~200W | ~1200W | 702W |
出力電圧/電流 | ~50V / ~4A | ~48V / ~25A | 12V / 58.5A |
効率 | 94% (AC200V, 50V) | - | 96% |
高調波電流規制 | IEC61000-3-2 適合 | IEC61000-3-2 適合 | - |
CEマーキング適合 |
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安全規格 |
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上記は一例です。IBA+POL電源のカスタマイズなどもご提案可能です。
4. リョーサンの電源ソリューション
多くのお客様のサポート経験と、豊富なパートナー製品を活かしたご提案が可能です。
今回は5Gインフラにおいて重要キーワードからよくある課題である放熱性をメインにまとめました。多くのお客様のご支援をさせてもらったノウハウから、お客様に最適な電源のご提案が可能です。以下の様なお困りごとを抱えている場合はぜひお気軽にお問い合わせください。
【お困りごと例】
- 長寿命の製品が欲しい
- 高電力密度の電源が欲しい
- 電源と周辺回路をひとまとめにしたい