ACDC電源の開発の進め方

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  • 更新日
  • 2023.09.27
  • 公開日
  • 2023.05.24

1. 開発手法の選択肢

 ACDC電源の開発では全体的に高度な技術知識、認証のノウハウが必要であり、自社開発の難易度は非常に高いのが実態です。そのため、多くのお客様が開発リソース課題に悩まされています。

 その解決策として「外部委託」、「標準電源モジュール」、「セミカスタム開発」という選択肢があります。まずは、「外部委託」、「標準電源モジュール」のメリット・デメリットをまとめています。

外部委託(オーダーメイド) 標準電源モジュール(レディメイド)
市場在庫 受注後発注 在庫販売
最適化 特定製品に最適化された電源開発ができる 業界やジャンル向に開発され、最適化されていない
数量 年間1万台以上などの最低数量有り
※仕様により最低数量は異なる
1台より購入可能
単価 安価 高価
初期費用 必要 不要
特徴
  • 最終製品の製品化まで開発期間要
    ※約半年から1年程度
  • 大量生産向け
  • サイズや性能に対する特別要求が可能
  • 最終製品の製品化まで短期間対応可
  • 小ロット生産向け
  • サイズや性能に対する特別要求の対応は困難

 どちらも安全規格の認証を取得した状態でACDC電源を手に入れることができます。
 しかし、外部委託の場合は開発リードタイムがどうしても長くなってしまったり、初期費用が高かったりする場合があります。
 一方、標準電源モジュールは完成品の為、お客様の仕様に沿ったカスタマイズができない点がマイナスに働くかもしれません。

2. セミカスタム開発のご提案

 ACDC電源開発のもう一つの選択肢「セミカスタム開発」についてご紹介します。セミカスタム開発は、認証取得済の標準電源を用いて筐体へ組込んだり、周辺回路を追加して特性や機能を少し変更する開発手法です。これによりお客様のご要望に沿ってカスタマイズすることも、開発リードタイムの大幅削減が可能となります。

 当社では各種安全規格の認証取得済みでラインナップが充実しているコーセル製の標準電源を用いたセミカスタム開発を提案しています。

 豊富な実績の中からいくつか事例を紹介いたしますので、ACDC電源開発でお悩みの方は「セミカスタム開発」を一度ご検討してみてはいかがでしょうか?

3. 事例①「標準電源」+「板金設計」

 ご要望の形状に合わせた筐体の中に複数の標準電源を組込んだ電源装置。
 板金と配線設計がメインの為、開発リードタイムを大幅に短縮できます。

4. 事例②「標準電源」+「周辺回路」

 メイン電源にオンボードタイプの標準電源を用いることで、安全規格取得が容易。
 フルカスタム電源に比べて開発リードタイムを大幅に短縮できます。

 ACDC電源の開発にお悩みがございましたら、お問合せフォームよりご相談ください。

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