製造業DXの第一歩!カメラを使った製造工程の自動化
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- 更新日
- 2024.01.10
- 公開日
- 2023.07.06
近年、第4次産業革命という言葉を耳にする機会が増えています。製造業では、IoTやAI、ビッグデータを用いて生産性を向上させる新しい取り組み、いわゆるDXが必要になってきています。
DX導入でお悩みの方のために、カメラを活用した自動化の例をご紹介いたします。
■こんな方におすすめ
- 製造工程の一部からでも自動化を始めたい方
- 製造工程の中でも「目視検査」の自動化に興味のある方
1. 今年こそ、製造工程を自動化しませんか?
DX化の第一歩として、製造工程の目視検査を自動化することから始めてみるのはいかがでしょうか。検品などの負荷軽減・効率化が進み、人手不足解消やコスト削減も期待できます。
自動化と聞くと、まずロボットが思い浮かぶかもしれませんが、検査工程へカメラを導入する手法もあります。既存環境への追加だけで済むため、導入のコストも期間も抑えられるメリットがあります。
2. 製造現場でのカメラ活用例
「カメラ+画像処理」による点検作業の自動化や工場内トラブルのモニタリングで、製造現場はどのように変わるのでしょうか?
DX化に向けた活用例をご紹介します。
2-1. 目視検査
工場の作業員が、目視で行っている作業はどれくらいありますか?
部材の形状確認、取り付け部品の位置確認、ネジ止めのチェックなど、多数あるのではないでしょうか。人の目視による検査は、作業者への負担が大きく、担当者による検査精度のバラつきがある上に、検査スピードにも限界があります。
ある工場では、数十カ所あるネジ止めの完了確認や、コネクタへのケーブル差し込みの目視検査を、カメラ導入によって自動化しました。人の目の代わりにカメラを導入すれば、その画像から判断できる検査は自動化できます。検査精度は安定化し、工場の人手不足の解消にもつながります。
自動化できるのは、製品の検査だけではありません。工場の製造装置のディスプレイに表示される数値や、アナログ計器(メータ)の値もカメラで読み取ることができます。今まで作業員が定期的な巡回で目視確認していた製造装置の動作状況監視も、リモート監視による自動記録体制にすることができます。
2-2. トラブルからの早期回復
製造ラインのトラブル発生時には、カメラはどのように活用できるでしょうか? 製造ラインに常時カメラを設置しておけば、トラブル発生前後の動作状況を動画で確認することができます。PLCなどの装置と連携設定をしておけば、トラブル発生前後のみの自動録画を行うことで、発生タイミングの動画をすぐに視聴することができます。
特に再現性の低いトラブルの場合、トラブル発生後に初めてカメラを設置するのでは、トラブル事象の再現までに時間がかかり、原因究明や対策までに多大な時間がかかってしまいます。常時カメラを設置しておくことで、復旧までのダウンタイムの短縮に役立てることができます。
人が365日24時間体制で、工場内の全てを監視することは難しいと思います。各所へのカメラ設置によって、効率的な監視体制を実現できます。
2-3. その他の活用例
今までにお話した製品や装置の状況確認以外にも、工場では人の目視による作業がたくさんあります。例えば、入荷/出荷のダンボールに貼られているバーコード、人の手でスキャンしていませんか?
パン/チルト/ズーム機能のあるカメラを導入すれば、離れた位置からでも複数のダンボールのバーコードを自動読み取りできます。そのほか、立ち入り禁止区域への人の立ち入りや、部材の置き去り/持ち去り検知などにもカメラを活用できます。
3. まとめ
「カメラ+画像処理」技術が、製造現場をどのように変えてくれるのか、活用例を用いてご紹介してきました。
貴社工場の多くの工程において、人による目視作業を実施していませんか?
その場合は、カメラによる自動化についてぜひご相談ください。