PCI Expressについて 入門編(まとめ 全6回)
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- 更新日
- 2025.08.29
- 公開日
- 2023.05.09

INDEX
1. はじめに

「PCI Express」は、標準化規格団体PCI-SIGによって2002年に規格化された高速シリアルインターフェースです。読み方は、記載そのまま「ピー・シー・アイ・エクスプレス」と読むのが通常ですが、「PCIe」や「PCI-E」と書いて「ピー・シー・アイ・イー」と短縮して呼ばれることもあります。このインターフェース規格は、既に一般的に普及しており、高性能GPUを搭載したパソコンや、Wi-Fiに対応したデバイスなど、皆様の身近にある様々な電子機器で使用されています。
本記事は、これまでPCI Expressに接点がない初心者がエンジニアと会話する際に、PCI Expressの関連用語を少しでも理解できることを狙いとしています。
2. 記事一覧
2-1. PCI Expressとは | 第1回 - PCI Expressについて 入門編
「PCI Expressについて 入門編」の第1回として、PCI Expressとはどういったものか、その成り立ちや特徴、そしてGenerationにおけるレーン数と転送速度について解説しています。
2-2. 拡張性とマルチホスト | 第2回 - PCI Expressについて 入門編
PCI Expressの特長である拡張性に加え、データ処理の負荷分散やパイプライン処理を可能にするマルチホスト構成について解説しています。また、マルチホスト構成に必要となる、NTB(Non-Transparent Bridge)機能を持つスイッチデバイスの役割について、図を交えて解説しています。
2-3. 信頼性の高い接続 | 第3回 - PCI Expressについて 入門編
PCI Expressの高信頼性接続に関わる LTSSM(Link Training and Status State Machine)について解説しています。また、LTSSMとトレーニング・シーケンスにより実施されるホスト・スイッチ・エンドポイント間におけるリンク状態の管理と、送受信波形の調整について、図を交えて解説しています。
2-4. 信頼性の高いデータ転送 | 第4回 - PCI Expressについて 入門編
PCI Expressの信頼性の高いデータ転送に関わるフローコントロール(Flow Control)とデータ転送失敗時のリカバリ機能について、図を交えて解説しています。
2-5. その他の機能 | 第5回 - PCI Expressについて 入門編
PCI Expressの規格でサポートされている、省電力モード「Active State Power Management(ASPM)」とエラー通知機能「Advanced Error Reporting(AER)」について解説しています。
2-6. アプリケーション | 第6回 - PCI Expressについて 入門編
PCI Expressの高速動作が要因となって生じてしまう弊害、EMI(電磁妨害)についての対策「Spread Spectrum」について図を交えて解説しています。また、PCI Expressを搭載した様々なアプリケーションを紹介しています。
(編集者:大沼 正人)